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<<   作成日時 : 2010/02/15 16:24   >>

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はやり、ものすごい人だった。
紀里谷和明さん、凄い。凄いとしか言いようがない。

――じゃあ、凄いってどういうこと?何?って、もし紀里谷さんに聞かれたら、――それは、ことばにできません。本当に凄いことは、うまくことばに現せられません。
そうわたしは答えよう。



とにかく凄い。本物はTVで観るより、DVDで観るより、ライブチャットで観るより、BBSでのお話を読むより、リアルなご本人様は最高にかっこよかった!

会場は都内のとある素敵なヨガスタジオ。もう、この空間でまずノックアウトだ。
たまたま今回偶然なのだろうけれど、素晴らしい清浄な空気感。といっても、緊張というよりは、完全に拡大・開放の清浄感、究極のロウハスな精神性を感じる空間だった。
そしてなんと、おまけに紀里谷さんのお話が始まる開演前の10分程度、このスタジオを提供して下さった方の指導のミニヨガ体験エクササイズがあったのだ。
初の試みと紀里谷さんも申されていたが、このわずかな時間がこれがまた本当に気持ちがよかった!わたしの中でもヨガの精神は大好きなので、まさかそれが今回の紀里谷さんのワークショップが始まる前に偶然にも教授して頂けたことに、それだけでもう完全に魂が持ってかれてしまった。
禅もそうだけれど、何か集中して行動を起こす前に精神統一というか、リラックスというか、呼吸法もそうなのだけれど、たとえ10分でも、このすとんとまっすぐに地球とおのれのリンクを取り戻す行為があると、人間って驚くほど深く力を発揮することができると聞いている。
まぁそれが目的でヨガをしましょうってことではまったくなくて、そういうハウツーものではまったくなくて、あくまでも心と身体に気持ちいいからやりましょう、なのだけれど。
コミュニケーション、“他者とのつながり”って、遠く(あるいは結構近く?)ヨガの精神にも重なりを感じます。個人的な思いですが。

広いスタジオの正面のソファに腰掛ける紀里谷さんを囲むように車座になって床に座り、ワークショップが始まった。参加者は100人近くいるという。やはり思っていた通り、参加者は20代〜30代くらいの若きクリエーターの方々が圧倒的に多く、そして思っていた以上に会場は活気が溢れ、紀里谷さんとリスナーとのconversationが成立していたような気がした。
全体の空気が生き生きと、生きる気力に溢れていた。それはまさに紀里谷さんそのものの空気なのだと思った。

いろいろ質問して下さいと紀里谷さんはおっしゃって、このワークショップの意味、双方向性についてさらりと説明され、もう10年もこれを続けているということをお話されてた。
もう何度も参加されている方々も沢山いらっしゃるようで、わたしが内心どんなものだろうと思っていた以上にはじめから最後まで会場はほとんど途切れることなく、リスナー側から紀里谷さんに多くの質問が投げかけられていた。

個人的には私のこの半年間の大きな動きを決定つけた映画「GOEMON」の生みの親である紀里谷さんという人物がどういう方なのだろうという興味と、会場の体感が主な動機であったが、それ以上に強く感じたことは、監督が以前おっしゃられていた通り、若者はまだまだ捨てたものじゃないっていう気がした。
世界には死んだ魚のような目をした無機的な若者たちだけではなく(圧倒的にこの部分の子たちが多すぎる気もするのだけれど)、ここに集う若者のように、何かに向かってまっすぐに突き進んでいる若者たちも結構沢山いるのだと知ることができた。
それとともにこの会場に集っている若者は、自分の世界をきちんと持ちえている、帰属性を持ち自己実現を勝ち取ろうとしてある程度その目的に向かって射程距離を自分できちんと目測することができている若者たちなのだと思えた。
バンバン質問は出るし、物おじしないし、紀里谷さんに食いついていこうとしているし、紀里谷さんに突っ込まれてもシュンとしちゃう子は誰もいないし、そして結構素直な子たちばかりなのだ。でもその素直さは、私にはとても気持ちのよいものに感じられた。学ぼうという姿勢が生きた会場だった。

紀里谷さんの究極のファンといっては語弊があるかもしれないけれど、会場に集う人たちの男女比のバランス、見渡した限り男女比は半々。このバランスはとても素敵だった。
質問をバンバンしていたのは圧倒的に男性が多かった。もちろん女性も質問していた。しっかりと紀里谷さんの目を見て、みんな生き生きと質問していた。そして、紀里谷さんもまったくなんのガードも、透明な壁も、気取りも、一切なく(と、わたしには思えた)、まっすぐに質問者を見て、その質問に答えて下さっていた。

実際の質問とその答えに関しては、きっと私以上にきちんとメモを取って、今後お話をUPして下さる方がいらっしゃるので、そのお方の記事を待つことに致します。
前回私はその方の文章を読んで、目から鱗、感動し、感激し、とにかくまずは動き出さねばと色々な意味で励まされたのだった。
今回その方にもお会いできて、お礼を言うことができた。とても嬉しかった。

いろいろ質問は考えてきたのだけれど、答えはもう自分の中で見つけているものばかりだ。
答えは分かっているのに、踏み出せないだけなのだ。
踏み出せないし、実力不足だし、足りないものが多すぎる。そんな感じなのだ。

そして、私の大好きな「GOEMON」の話も後半ちらちらと出てきて、嬉しかった。
お話を伺っていると、「GOEMON」は紀里谷さん、そのものなのだと感じた。
この方あってあの世界観だと思った。本当に素晴らしい。
破壊と再生の話は特に面白かった。

映画のストーリー作り、ものつくり。破壊して、そして、新しいものを再生させる。
死があるから生が輝くとか…、そうそう、美しさの表現は美しいものを沢山見ているからおこなうことができるのかという質問に対し、夕日や夕焼けや一輪の花の美しさには勝てないとか、赤ちゃんの可愛らしさには勝てないとか(このお話をしている途中、絶妙なタイミングで会場後方にいた赤ちゃんがわ〜〜んと可愛らしい小さな泣き声を上げた。会場から暖かい笑いが立ち上がった。そう、紀里谷さんのワークショップには赤ちゃんも参加しているのだった!)、でもそういう美しいものを美しいと思う感覚はそれらをヒトという生き物が共通に持っているからであり、それらを美しいと感じる気持ちは普遍的で、いいものを沢山見たから備わるというものではないんじゃないかとか、本当に面白い話だった。

五右衛門の最期は悲劇なのかって話。
あのまま五右衛門が生きて茶々の元に帰りついたとしても、やがて二人には死という永遠の別れがいつかは訪れる、それが早いか遅いかの違いだけであり、、それがいつ訪れるのか誰も分からないし、そして死はけして不幸でない。
そんなお話をされて、あぁ、あの五右衛門の死はやはり五右衛門自身にとっては死に方というより、最後に満足できたいい生き方だったのだなと思った。私の記憶が正確ではないかもしれないけれど(すみません、メモの取り方が不十分)、作り手のご本人様からのこの解説は、深く心に響いたのだった。

1時間30分のワークショップはあっという間だった。
でも、あの空間の素晴らしさ、けして文章では伝えきれない。
何度もいうが空気がもう、最高だった。
こんなに贅沢な空間、本当にただでいいんですかって感じなのだった。

いや、priceで計れないものこそがこの世を動かしているってこと、そしてそれらは目に見えるものじゃない事が多いってこと、それはまさに紀里谷さんがおっしゃる通りなんだとわたしも思っている。

最終的に人が動くもの、人のハートを動かすもの、それは水戸の市民の方々の動きにも通じるものがあると思うが、けしてお金じゃないんだ。

得るものがあったと感じたら、ぜひそれを今度はあなたが何かできることとしてを誰かに何かを教えたり、知識や技術を伝えたりしてあげてほしいという。

あぁ、いわゆるユニセフなどへの募金の話も、これもまたドキンとさせられるお話だった。
本当に援助を必要としている人々に募金の10%も届かないからといって募金を諦めるか否か。たとえ90%の援助金が途中闇の中に消えてしまったとしても、残りの10%が現地に届きそのお金で助かる命があるのだったら、それはそれで先ずはいいじゃないかというお話。とにかく今目の前で死にかけている命がその10%で助かるのであれば…。
そうなのだ。躊躇しているこの1時間の間にも、無残にも死にゆく命が地球上には何千人も存在しているのだ。

私の尊敬する友人の一人が、以前ペイフォワードということばを教えてくれた。
ちょっとことばは異なるかもしれないが、私も昨日頂いた沢山のこの宝物を、それに代わる何かを、きちんとどこかに返していこうと強く思った。

献血、いいな。
まずは献血しようかな。

あ〜〜、それから、握手!最高!みんなと握手!!とにかく握手!!
凄いなぁ、本当に、そうなんだなぁ〜、がっしり握手。これなんだよな。とても大切。そしてとても大事。
私も、これに尽きると思っていたけれど、実際ほんとに監督さんがこうやって言って下さると確かにそうだなぁ〜と、もう本当に心が打ち震えてしまう。
何年も前からこのhand to hand, eye to eyeはめちゃくちゃ大事だって思っていて、事あるごとにちらちらと書いていたのだけれど、本当に最先端でご活躍されている監督のこのお話は本当に説得力があって感動的なのでした。

実際はこんな感じでした――。
ちょうど質問と質問の間、なんだか不思議に空気が一瞬固まった時があったんですよね。わたしそういう感じ感じるのは得意なんですよ。(得意ったって、なんの役にもならない。だいたいわたしは役に立たない能力値ばかりあるような気がします(笑)。)
あ、例の空気が読めないの方の“空気”じゃないですよ。
緊張ともまた別の、なんていうのか、ふっと何もかもが停止したような、不思議なふと停滞した空気。
そしたら、その即直後に紀里谷さんが、「あ〜〜、忘れてた、忘れてた!握手しましょう!周りの人と!」とおっしゃられて、周り中の人たちがみんなわ〜〜と握手し出したのです。
わたしもちろんまったくの個人で参加してたので、周り中知らない人だらけだったのですが、前々から参加していた人たちは、(お〜〜、そうそう!)って感じで、さささっとニコニコしながら手と手を取り合い、にぎにぎと周りの方々と次々に握手していったのです。
わたしは自由にどこにでも座って構いませんよ〜と言われていたので、会場入り口近くの前から2列目、上手近くの大きな大きな北欧出身の外国人の男性の方のすぐ後ろにいたのですが、彼も含めてざっと10人くらいと軽く握手してしまいました(されました^^)。こちらがおどおどしているあいだ、もう周りの人が率先して手を握って下さる。
もう、感動でした。一気に周りの方々との親密感が上がりました。握手直後、周りの方とちらちらとおしゃべりしたり、距離がぐんと近くなったんです。空気の色も俄然変わった。紀里谷さんもそのあと「実際現場ではこういうのが一番大事なんだよね。」というお話をされて、わ〜〜、そういうことだったのか!とまたまた感動したのでした。
握手ってすごいパワーがあるんだと、理屈ではなく実感した出来事でした。

上手く説明できませんが(もう今回も日本語がどうもめちゃくちゃです。すみません、訂正も誤字も多くて…)一緒に何かをやろうって時に一番大事なことって、この空気、そしてこの、握手みたいなことなんですね。
ふわぁ〜っと、一気に会場の空気が変わるのです。プラスの空気が満ちるんです。

会場を後にする前に二言三言お話もできて大感激でした。
監督の手のひらは大きかったです。

次回作、本当に楽しみです。
応援します。


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